なにと寝ていましたか? [絵本のこと]
6月
そろそろ夏の予定をたてなくっちゃ
というこの時期
子どもにとっては大冒険の「おとまり」の絵本を読みます
『アイラのおとまり』
バーナード・ウェーバー 作・絵 まえざわ あきえ 訳
ひさかたチャイルド 社
http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=28295
アイラは 初めておとなりのレジーのうちに お泊まりに行くことになりました
たのしいことが たっくさんありそうで
たのしみでたまらないのだけどおねえちゃんの
「くまのぬいぐるみも つれていくの?」
という ひとことから
アイラの こころが 揺れ始めます
「つれていかないよ」
とアイラ
「ほんとに ひとりぼっちで ねられるのかしらねえええ」
と おねえちゃん
連れていこうかな・・
レジーに笑われるかな・・
やっぱり やめようかな・・・
ねられなくなっちゃうかな・・・・
・
・
・
連れていかない!
と決心して
レジーのウチに 行くのでした
レジーと一緒に
たからものを見て、かいしゃごっこをして、
プロレスごっこをして、まくら投げをして・・
レジーのおとうさんに 「もう ねなさい」と しかられて
いよいよ ベッドにもぐりこむアイラとレジー
レジーはこわ~い話を アイラにきかせます
「まあね。 レジーもこわい?」とアイラ
この アイラのひとことが
思いもかけなかったことになっていくのです!
息をとめて 聞き入っていました
『アイラはどうするんだろう・・・持っていくのかな?いかないのかな?』
小学生の子たちも 中には黙って身じろぎもせず
アイラのこころの変化を見守っている子もいました
『よし!がんばれ! ひとりでもきっと大丈夫だよ!』
小学4~5年生の子たちは 途中からアイラの言葉に笑いがとまりません
「なんだぁ~また変えるの~ww」
「え~っ! やっぱり持ってくの~? どっちなのォ~?」
そして、最後の最後には
全員が 安心納得して 大きなため息をついたのでした
「あ~、おもしろかった」
「タータちゃん」という名前の アイラのくまのぬいぐるみ
心理学ではよく
「ライナスの毛布」と呼ばれます
もっていないと 不安でしかたがない・・というアレです
私にも かつて「モモちゃん」というお人形がいました
娘ができた時 「この子は何を抱いて寝るのかな~」と楽しみだったけど
彼女はとうとうそういうモノではなく
なぜか パジャマのボタンホールに指を入れて
くるくる遊びながら 寝入っていました
「ピンクのパジャマ~」と 呼んでいたっけ
いつどんなふうにお別れしたのか 覚えていないけれど
「なくても 大丈夫!」
と自信がもてたのは 私も娘も 夏のおとまり だったかもしれないなあ
と この本を読むたび 思うのです
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絵本とこどもが好きなまあさんのブログです。お出かけした時のこと、気になることばについても書いています。不定期更新ですが どうぞお付き合いください。
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