ぐぐっとのびる・・・ [絵本のこと]
庭にはえてきたタケノコを 切った話を書きました
http://live-love-laugh.blog.so-net.ne.jp/archive/c2300707724-2
それで、この絵本をまだ紹介していなかったことに気づき・・・
『ふしぎな たけのこ』
松野 正子 作 瀬川 康男 絵
福音館書店 http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=1895
むかしむかしの やまのおくの おくの おくの 村のお話
誕生日に おおごちそうになるはずのタケノコを
掘りに行った タロ
ひょいと上着をかけたタケノコが
ぐぐっ ぐぐっ と伸びていく
タロがしがみついたまま いくつもの林・いくつもの山をこえて・・・
庭に伸びたタケノコを見て この話を思い出し
「季節もの」だから と 小学生に読みました
【山の中に住んでいるから、昆布や貝を知らない】
とか
【海まで遠いから、海の水が からいことを知らない】
とか
そういう感覚が
いまの子たちにはありません
「どうして? お魚とかって食べないの?」
「なんで? 海の水が塩水って知らないの?」
そんな時代になったのですね
タロのふしぎなたけのこは、飽きるまで伸びて
ちょっとひと休み
その間に 父さんたちが タケノコを切ります
ここからが この絵本の楽しいところ
タケノコが 倒れこむのですが
なにせ果てしなく長いので
切られてから、倒れるまでに
すっかり夜があけてしまう有様で
たおれたタケノコに伝わっていって
タロにも会えたし
山のおくのおくのおくの村には なかったものにも であえます
そして それからは タロの村でも
魚や昆布や貝を食べられるようになった
というお話です
「雨後の筍」 というけれど
この 『ふしぎな たけのこ』のように
タケノコってホントにぐぐっ、ぐぐっ と伸びていくんですね~
この絵本の挿絵の 瀬川 康男さんは
『ことばあそびうた』 とか『いないいないばあ』 などを
描かれた方です
長~く伸びたタケノコ
〈うざ・・ざ・・・〉といいながら すこしずづたおれていくタケノコ
挿絵のダイナミックさが 大好きです
そして
タロが タケノコのてっぺんから 下にいる母さんたちに
「ん・・・ ん・・・」
と叫ぶところが 読んでいてとっても好きな場面です
なぜって、タロと母さんの気持ちをおもうと
泣いてしまいそうになるくらい
切なくて ドキドキして・・
とっても好きです
こどもと絵本がだいすきなまあさんです どうぞ よろしく
絵本とこどもが好きなまあさんのブログです。お出かけした時のこと、気になることばについても書いています。不定期更新ですが どうぞお付き合いください。
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